2月 1, 2021

冬のモールテックス施工は「白華(はっか)」に注意!低温時に材料を扱うコツや対策方法

こんにちは、オフィスTAKAHATAモールテックスサポートです。

冬季にMORTEX®(モールテックス)を施工する際、他の季節よりも気をつけなければならない点がいくつかあります。当記事では、寒い時期にモールテックスを使用して施工する際の注意点とその対策について簡潔にまとめてみました。施工時の参考にどうぞ。

モールテックスは低温時に乾きにくい

冬の場合、気温の高温下によるポットライフの短縮は通常ありません。
逆に、低温によってなかなか乾かないことはあります。

夏場の施工をイメージして工程を組んでしまうと、乾きに時間がかかり、想定より時間がかかってしまう事があるので注意が必要です。

寒冷地などではビールクリルが凍ってしまう事もあるそうですが、一度凍ってしまうとその材料は使用できません。常温を保つようにしましょう。

冬のモールテックス施工時は「白華」に注意

冬場のモールテックス施工時に最も気を付けたいトラブルは、結露による「白華(はっか)」です。

モールテックスはセメント石灰が主成分のデザインコンクリートであるため、硬化する過程で水分と反応して白華する可能性があります。

モールテックス施工時に白華が出てしまった状態

例えば、モールテックスを塗り付け、乾燥(硬化)させる時間に夜間を使った場合、作業中は室温がある程度上がりますが、誰もいなくなった現場は急激に室温が下がり、硬化前に結露が発生し、表面が白華してしまう可能性があります。

空調が効く現場の場合は、温度や湿度の極端な変化がないような工夫が必要です。
塗り付けを早朝にして、日中に乾燥(硬化)させるように組むことで、白華リスクを減らすこともできます。

白華してしまった場合、研磨で消えることもあるようですが、ほとんどの場合は1層だけ塗り直しとなる事が多いです。

モールテックスはコンクリートの仲間&自然素材ゆえ、この白華は100%防ぐことは難しいですが施工する時間帯や空調などを工夫してより良い仕上げになるようにしたいものです。