モールテックスは、特徴的な意匠性と高い機能性を併せ持った左官塗材です。屋内外の使用を問わず、水を通さない薄く強靭な仕上げ層をつくることができます。
モールテックスについて初めて触れる方は「公式パンフレット」からご確認ください。
当サイトでは「カラーチャート」「顔料配合表」「消費量一覧表」「技術説明書」
「製品説明や施工手順」等の各種資料もご確認いただけます。
セメントと石灰など21種類の鉱物成分からなる主材バインダー「モールテックスカラー2N(MORTEX COLOR 2N) 」と、
高性能アクリル樹脂を含む主材液「ビールクリル2(BEALCRYL2)」を下記の配合比で撹拌します。
モールテックスカラー2N : ビールクリル2
5kg : 1リットル
25kg : 5リットル
配合比はモールテックスの「機能性」を100%引き出すために、常に尊重されなければなりません!
モールテックスカラー2Nには、0.8mm径の砂利(骨材)が含まれています。
モールテックスカラー2Nの機能を100%引き出すために、 0.8mm径の骨材が膜内へ綺麗に埋まるよう、左官コテなどで一定の圧力をかけながら1mm厚の均一な膜を作ります。この1mm厚の膜を「テクニカル・レイヤー(機能を引き出す膜)」と呼びます。
床に使う為の強靭な表面強度、水を通さない膜を作るためには、テクニカル・レイヤーを2層重ね、2mm以上の膜厚にします。
モールテックス・カラー2Nのポットライフ(塗り付け作業可能時間)は、ビールクリル2を混ぜ始めてから20〜30分(20℃、60%の湿度下に於いて)です。
ポットライフを引き延ばしたい時は、硬化遅延剤「RBE3(アールビーイー3)」を使用します。モールテックス・カラー2Nの25kg粉に対し、40〜200mlまで混入可能です。
(使用例:気温が25度を超えた場合に施工の段取りを助ける)
ポットライフの時間内、常に流動性の高い状態で保ちたい時は、流動化剤「FBE3(エフビーイー3)」を使用します。モールテックス・カラー2Nの25kg粉に対し、55〜110mlまで混入可能です。
(使用例:床を作る際のテクニカルレイヤー1層目に混入し「レベラー」として使う)
注:
硬化遅延剤と流動化剤を一緒に混ぜることはできません。
フレスコ塗り(追っかけ2回塗り)とは、テクニカルレイヤーの表面のみが乾燥し内部がまだ柔らかい状況で新たなモールテックスカラーのネタを擦り込み、アマを出しつつ滑らかな表面に仕上げ意匠性を高める施工手法です。
軽く研磨を施すことで、コンクリートを型どったような「デザインコンクリート」の艶・様相を作り出すことができます。
フレスコ塗り(左側)とテクニカルレイヤー(右側)の比較写真
アセッコ塗りとは、テクニカルレイヤーの表面を乾燥させ、その上に肌理の細かいモールテックスカラー2Fを上塗りし、滑らかな表面に仕上げ意匠性を高める施工手法です。
軽く研磨を施すことで、コンクリートを型どったような「デザインコンクリート」の艶、様相を作り出すことができます。
肌理の細かいモールテックス粉状製品「モールテックスカラー2F(ファイン)」は、より滑らかな表面仕上げを実現するために使用します。モールテックス・カラー2N(ノーマル)の上からフレスコ塗りで仕上げたり、単体で塗りつけることが可能です(※意匠的使用のみ)。
※F1~2:モールテックス・カラー2Nとの併用で床、水場使用可
※F3~4:意匠的使用のみ
BEAL社製のモールテックス汚れ防止剤には、大きく分けて2種類あります。
表面に膜を作り、汚れを寄せ付けない。
ポリウレタン系樹脂溶剤性。2液性、1回塗り。
光沢(グロス)、艶なし(マット)仕上げ。
ポリウレタン系樹脂(水性)。2液性、2日かけて2回塗り。水場で使用可。
光沢(グロス)、艶消し(サタン)、艶なし(マット)仕上げ。
モールテックス膜内に浸透させ、汚れが表面に付着した際、その侵入を遅らせる。毎日の手入れ、季節ごとのメンテ要。塗りつけ前に水洗い要(白華を防ぐ)。
中性石鹸オイルがベース。日々の洗浄で石鹸の成分が浸透。
天然植物オイル。濡れ色に固定され、油汚れ対策に適する。
濃い色のモールテックスと相性良し。
石油系撥水撥油材。屋外に使用可能。
天然石の保護にも使用できる。蜜蝋がベース。
当ページは、モールテックスの基礎知識を学びたい方や
基礎講習を受講済の方が復習目的で閲覧するために公開しております。
講習を受けていない方が施工を行うためのTIPSではございませんので、予めご了承ください。
商用目的でモールテックス製品のご利用をお考えの方は、事前に講習会にご参加いただき、
取り扱いに注意が必要な点を学び、十分な知識と技術を身に着けてから施工を行うようにしてください。
モールテックスに関するお問い合わせは下記リンクより随時受け付けております。
(事前によくあるご質問と回答ページをご確認いただければ幸いです。)