モールテックスの表面の手入れ方法は、主にどのような汚れ防止剤が施されたかによって判断されます。
ニス「ピピュール(BIPUR)」の皮膜によって保護された表面には、中性洗剤による洗浄が最良です。
オイル(OIL MORTEX)、ワックス(BEAL WAX)など天然由来成分の汚れ防止剤が施された表面では、酸性成分や油などで染みにならないよう、より慎重で定期的な手入れが求められます。
日々の手入れには、中性洗剤(強力な洗浄成分を含まないもの)を加えた水、例えば1リットル程度のぬるま湯にフィニッシュSA(FINISH SA)を1~2さじ加え、よく溶かした後、スポンジや布巾で拭き掃除するのみで十分です。
さらに加えて、モールテックスの膜に「滋養を与える」意味で、オイル(OIL MORTEX)、ワックス(BEAL WAX)を定期的かつ継続的にウエスや刷毛、ローラーなどで軽く浸透させ続けることをお勧めします。
塗付けの際、余剰が残った際は、吸水性の高い着色されていない紙で拭き取り、残りは清潔な綿のウエスで全体に均等に広げてください。そうすることで、垂直面の流れ跡、水平面の製品の澱み染みの発生を防ぎます。それらの汚れ防止剤は、カルキやその他の付着している汚れをよく取り除いてから塗布してください。
シャワー室、浴室では、それがいかなる材質の表面であっても、毎日の使用で水に含まれる石灰成分(カルキ)が表面に留まり、さらにその上に様々な汚れ成分(石鹸・汚物など)が付着します。ですから最低週に一度程度の手入れが必要になります。
モールテックスにそのような汚れが付着した場合には、ホワイトビネガーをぬるま湯で薄め(3分の1のホワイトビネガーと3分の2のぬるま湯)、汚れ表面に噴霧し、少し作用させた後、柔らかいスポンジで拭き取ります。
ホワイトビネガーの濃度は、汚れの取れ具合で調整します。まずは低濃度から始め、最大3分の2のビネガー、3分の1の水まで上げることができます。モールテックスと接している水道金具を清掃する際も同じです。
何よりもまず、小さな表面で事前試験をして、安全を十分確かめてから本作業を行ってください。
製品の施工法と製品の最終的な使用法に関する助言・提言は、製品が適正な方法によって保管され、正常な方法によって操作・施工された場合を想定し、BEAL社が今日得られうる経験と知識にもとづいて、誠意によって提供しているものです。
実際として、施工現場状況は多岐に渡り、使われた材料や基質の違い、現場の特殊状況などをすべて鑑みると、この書類に記載された助言や情報は、製造過程で見逃された欠陥に対する製品品質に関する法的保証を除き、販売業者としての保証責任に関わるものではありません。
我々の提供した情報に沿わない施工が行われた場合、弊社に一切の責任は発生しません。適正や施工に関するすべての情報やデータが、我々からこの書面を通じて提示されているからといって、施工者がそれを自分自身で検査・確認する必要性を省くものではありません。
すべての注文は、現行されている弊社の販売条件に合致しているかどうか確認したのち受け付けられます。購買者は、関連する製品に該当する最新の利用規約を必ず参照してください。各規約書はお問い合わせに応じて配布されます。