7月 12, 2021

モールテックス施工時の下地の構造的な割れについて

こんにちは。
モールテックス正規販売代理店のオフィスTAKAHATA輸入建材事業部です。

今回の記事では、モールテックス施工時の下地の構造的な割れについて解説いたします。

モールテックスは下地の構造的な動きによって割れる可能性がある

モールテックスは厚さ2~3㎜の薄塗りの仕上げ左官材です。わずか2~3㎜の膜厚であってもコンクリートの1.5倍と言われる強度を持つため、床や階段、ガレージなどでも施工が可能です。

また、モルタルのように自身の乾燥(ヒキ)で割れず、下地のたわみに追従する柔軟性があります。

しかし、下地に構造的な動きには注意が必要です。
(下図: 壁面ジョイント部分に入ったクラック)

壁面ジョイント部分に入ったクラック21-0712a

モールテックス施工時、特に注意が必要なのがジョイント部分です。
ジョイント部分に動きが生じると、目地に沿ってクラックが入ります。

そうなった場合、上から重ね塗りしてもクラックは解消されません。再度下地が動いてしまうとクラックが入る可能性があるため、下地から組みなおしていただく必要があります。

(※下地の構造的な動きによる割れについては、モールテックスに限った事ではありません。)

キッチン天板の下地ジョイント部分に入ったクラック21-0712b

上図は、キッチン天板の下地ジョイント部分に入ったクラックの写真です。
天板と前垂れのジョイント部分にクラックが入っています。

カウンターは、重たいものを乗せたり上から手をついたりして体重がかかるため天板の下地が沈み、結果、ジョイントにクラックが入ってしまうといったケースがあります。

カウンターなどを施工する場合は、天板が上にくるよう下地を組むことをおすすめいたします。

併せてジョイント部分のパテ処理やメッシュを伏せ込むなどの下地処理は必ず行うようにしましょう。

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