5月 31, 2021

モールテックスのテクニカルレイヤーを1ミリ厚で塗る理由と1~2層塗りの使い分けについて

こんにちは、オフィスTAKAHATAモールテックスサポートです。

今回の記事ではテクニカルレイヤーの機能や塗り方などについて解説いたします。

モールテックス(MORTEX®)の施工には、まずプライマーを塗布し、次に主材(モールテックスカラー2Nとビールクリル2と顔料を混ぜたもの)を1mm(ミリメートル)厚で塗るという基本手順があります。

主材であるモールテックスカラー2Nには0.8mmの骨材が含まれており、モールテックスの強度・防水性などの機能性を100%引き出す為には、この0.8mm径の骨材が膜内に綺麗に埋まるように、左官コテで一定の圧力をかけながら均一な1mm厚の層を作ることが重要とされています。

この1mm厚の層を『テクニカルレイヤー』と呼びます。

テクニカルレイヤー210531a

上図は、1層目のテクニカルレイヤーでネットを伏せ込んだ後、
2層目のテクニカルレイヤーを塗っている様子です。

床・天板など強度を必要とする場所や、浴室・シンク・洗面台などの防水性能を必要とする場合は、テクニカルレイヤーを2層塗って頂く必要があります。

また意匠的に壁や小物など、強度や防水性能を必要としない場合は、テクニカルレイヤー1層塗で仕上げることも可能です。

綺麗に1mm厚で塗ることで、機能性だけでなく最終的な仕上がりにも影響してくる大事なポイントです。

テクニカルレイヤー210531b

細かいところも同じように1ミリメートル厚で塗っていきます。

ちなみに、モールテックスのポットライフ(塗り付け作業可能時間)は、材料を混ぜ始めてから20分~30分となります。必要に応じて硬化遅延材を使用する事もお勧めします。

今回のお邪魔した現場では、床・壁で30㎡との事で、数回に分けて材料を作って施工されていました。

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